フライパンの孔食について(クレーター状のくぼみ)発生原因とその防止方法について

フライパンの孔食(クレーター状のくぼみ)の
発生原因とその防止法について

鉄鋼生産は、大きく分けて2つの方法があります。1つは「高炉製鉄」です。この場合は鉄鉱石が殆どで、加えられるスクラップの比率は低く抑えられています。この方法で出来上がる鉄鋼は、より高品質なものです。もう1つの方法が「電気炉製鉄」です。こちらの場合は、スクラップだけを使用して製鉄しており、高炉製鉄によって作られる鉄鋼に比べると品質が劣ります。フライパンの場合は、「絞り加工」を行い、平らな鋼板をフライパンの形状にしますので、より「絞り特性」に優れた鋼板を使用いたします。そのため、リバーライトは「高炉製鉄」によって作られた高品質な「冷延圧延鋼板」を使用しています。
フライパンは使用頻度の高い調理器具ですから、ご家庭によっては1日に何度も料理に使います。その度に被曝するなど、決してあってはならないことです。リバーライトは、安全性には十分留意して商品製造を行なっております。どうぞご安心ください。

新日鐵住金(株)からの調査結果報告に基づき、下記の通り、説明させていただきます。

(1)孔食の発生メカニズム

孔食は、局部的に金属表面の保護被膜が破壊されることによって生じます。
孔食発生部では、Fe2+のイオン濃度が増大します。そして、Fe2+の拡散速度が遅いため、孔食内部の電気的中性を保つために、溶液内の陰イオン(Cl-など)が泳動します。そしてCl-が孔食部内で濃化します。Cl-はFeの活性溶解を促進し、被膜修復を困難にしますので、孔食速度はますます増大します。このようなことから孔食は、自己触媒反応といえます。孔食の発生場所は、保護被膜の欠損部が起点になることが多く、また環境でいえば、次のような条件の場合と言えます。
・中性~アルカリ性環境で、保護被膜を破壊するハロゲンイオン(NaClなど)が
存在する場合。
・強アルカリ性環境(pH13以上)。
従って、孔食の発生・進行のしやすさは、金属成分に起因するのではなく、金属の表面の性状と環境によります。

(2)フライパン上の孔食の発生原因

極フライパンの場合、フライパン表面に窒化鉄層が形成されていますので、フライパンの使い方が適切でない場合は、上述のメカニズムによって孔食が発生しやすくなります。 孔食が発生しやすくなる「使い方は」下記の2種です。
a)調理時に、フライパン表面を傷つけるような扱い(調理器具でフライパンを叩く、
激しく擦る)を行った場合。
b)塩分や酢分を使用する料理を行った後、フライパンに、その料理を長時間保存した
場合。
c)a)のフライパンで、b)の使い方をした場合、とくに孔食が発生しやすくなる。

(3)孔食を防ぐためには、フライパンを下記のように手入れして下さい。

①調理前には、必ず油返しを行い、鍋に油をよくなじませておくこと。
②調理後は、すみやかに、料理を器や保存容器に移すこと。
③調理後は、フライパンを湯でよく洗浄すること。
④洗浄後、よく乾燥させること。
⑤食用油を塗布すること。

以上

株式会社リバーライト